| コカ・コーラ鈴鹿8時間耐久ロードレース“Road
to 8hours”鈴鹿300km耐久ロードレースの開幕だ。
鈴鹿300km耐久ロードレースには、8耐と同様にSBK(スーパーバイク)、SPP(スーパープロダクション)、SST(スーパーストック)、JSB(JSB1000)、XX-F(XX-Formula:Division1、2)の5カテゴリーのマシンがエントリーする。そして何より、HondaワークスのセブンスターホンダがJSB仕様のHondaCBR1000RRWを初登場させるとあって、そのポテンシャルが大いに注目されることになった。
11時20分に始まった予選A組では、8耐のスペシャルステージで3年連続トップタイムを記録しているF.C.C. TSR ZIP-FM Racing
Team(SBK)伊藤真一と辻村猛ペア(第1ライダーは辻村)昨年の鈴鹿300km覇者ヨシムラスズキwithJOMO(JSB)の渡辺篤と青木宣篤ペアTOY
STORY RT RUN’S&HARC-PRO.(JSB)の小西良輝と安田毅史ペアが勢力の中心となる。昨年GP250クラスから国内レース復帰後森脇レーシングより松戸直樹(1999年全日本選手権GP250クラスチャンピオン)が出走し見事一人で走り切り3位を獲得ポテンシャルの高さを見せ付けたことは記憶に新しい、今年はトリックスター&B-LINEでZX-10Rで挑戦だまたモリワキMOTULレーシングの森脇尚護が予選1回目早々に2分09秒483を記録。これはXX-F
Div.1の新コースレコードであるとともに、他の強豪を抑えての総合トップとなった。
予選B組では、清成龍一と高橋裕紀のセブンスター ホンダを筆頭に、YSP&PRESTOレーシング(JSB)の中須賀克行と吉川和多留ペア、Honda
DREAMRTの山口辰也と徳留和樹ペアが中心。このなかで、真っ先に中須賀が2分09秒台を記録。しかし、そのタイムをマークした翌周に第1~2コーナーで転倒を喫してしまう。「ピットボードを見たら2分09秒台が出ているのを知って、08秒台をねらったら転倒してしまった」と中須賀。マシンは大破してしまったが、幸いに中須賀自身に大きなケガはなかった。予選A組2回目の終了間際に、小西が2分08秒966のスーパーラップを記録してA組トップに躍り出る。また、森脇も予選1回目での自己記録を更新する2分09秒179をマークしてA組2番手となりさらに伊藤も2分09秒515を叩き出して3番手。渡辺も2分09秒台を記録するが、4番手となった。
続く予選B組では、徳留が2分09秒544、高橋が2分10秒224を記録するが、いずれも1回目のタイムを上回ることができず、この結果、TOY
STORY RT RUN’S & HARC-PRO.の小西と安田ペアがポールポジション、モリワキMOTULレーシングの森脇が2番手セブンスター
ホンダの清成と高橋は3番手となった。
決勝レースレポート
予選はドライコンディションで行なわれたが、一夜明けた決勝日は前夜からの雨が残りウェットコンディション。しかも、決勝レースが始まる直前に路面は乾く傾向にあり、各チームともにまずはタイヤチョイスに悩まされる。ル・マン式スタートで始まったレースで、真っ先に第1コーナーに飛び込んだのは、ポールシッターTOY
STORY RT RUN'A & HARC-PRO.小西良輝。そしてモリワキMOTULレーシングの森脇尚護、F.C.C. TSR
ZIP-FM Racing Team辻村猛、セブンスター ホンダ清成龍一らが続く。その後、2輪シケインで清成が辻村をパスして3位に浮上し、カシオトライアングルでは森脇が小西を抑えてトップに浮上する。
こうして、オープニングラップは森脇、小西、清成、辻村、中須賀の順で終了した。
2周目のカシオトライアングルでは、今度は小西が森脇を捉えて首位の座を奪還。 さらに中須賀が辻村をパスして4位に、渡辺が徳留と藤原を抜いて6位にジャンプアップする。4周目、ペースを上げたトップ小西に対して、2位の森脇はペースが上がらずに、ここで約2秒のタイム差が生じてしまう。さらにこの後、森脇のタイムは一向に上がらずに、9周目を迎えるとき、ピットに自らサインを出してタイヤ交換を要求する。そう、この頃から路面は急速に乾き始めており、レインタイヤでの闘いは限界を迎えていたのだ。
10周目の森脇の予定外のピットインを皮切りに、中須賀、辻村、徳留、藤原らが続々とピットインしてタイヤを交換する。こうなると、通常は1回のピットインで済むのが、燃料等の理由からレース後半でさらに1回の
ピットインが必要になる。レインタイヤのままトップ争いを展開するトップ小西と2位の渡辺。そして16周目に渡辺は小西を捉えるのだが、その後すぐに渡辺のペースが急激に落ち始めて、すぐにピットイン。
これで、トップの小西は一人レインタイヤで奮闘し、予定されていた24周目まで引っ張って、トップで安田毅史にマシンを引き渡す。さて、小西がピットインする1周前の23周目に、辻村がピットインして伊藤真一にライダー交替しているが、この23周という数字が、後々の展開に大きく関与することになる。そう、Hondaマシンで闘う主力チームのほとんどが、伊藤の、レース終盤でのガス欠を予想したのだ。
さて、小西のピットインのタイミングで渡辺がトップに立ち、中須賀が2位、3位には徳留がつけるが、その徳留は33周目にライダー交替のためにピットロードに入った際、パイロンに接触して転倒してしまった。これで、マシン修復のために時間を費やして大きくポジションダウン。優勝争いからは完全に脱落してしまった。徳留が転倒する1周前の32周目、中須賀が2度目のピットイン。ここでライダー交替があると思われたが、タイヤ交換と給油を終えると、中須賀が引き続いてマシンに跨がってレースに復帰。吉川はシーズン前のテストで鎖骨を骨折しており、それが完治したばかりで、リスクを避けた形だ。一方で、レース形式で中須賀にロングランをさせるという意味もある。35周目、清成がピットインして高橋にバトンタッチ。41周目、トップの渡辺がピットに入り、青木に交替。こうして、トップグループが2度目のピットインを終えた46周目、伊藤が後続を12秒も引き離す単独トップに立ち、青木が2位、高橋が3位、安田が4位、中須賀が5位というオーダー。
さらに伊藤の勢いは止まらずに、47周目には2分11秒062を叩き出す。しかし、この伊藤に悪夢が襲いかかった。52周で争われる51周目、デグナーカーブを立ち上がって立体交差下を過ぎたところで伊藤のマシンはガス欠のために止まってしまったのだ。これでトップは高橋のものとなり、さらに高橋は51周目に2分11秒825を記録して後続との差を確立すると、優勝のチェッカーを受ける。
一方、最終ラップの第1コーナーで青木を捉えた安田が、そのまま2位でゴールし、青木は3位中須賀が4位でチェッカーとなった。XX-Formula:Division1のトリックスター&B-LINEの松戸選手は予選中に負った手の具合も思わしくない中GPライダーの面目躍如の活躍で決勝レース中もファーステストラップを連発し総合で7位と大健闘クラス2位と成りました、コカ・コーラ鈴鹿8耐の前哨戦は大波乱の展開となり、例年以上にアツイ夏を予感させるものとなった。そして、今大会の結果を踏まえて、各チームは7月30日(日)の決勝レースに向け、さらなる準備を整えることになる。今回エントリーしなかったチームの動向を含めて、その過程は、7月3日~4日(火)の公開合同テストで明らかになる。 |