2026 MotoGP第5戦 フランスGP レースレポート — 赤旗9周スプリントでゴンザレスが2位表彰台、ADVANTAGEパーツがル・マンのブレーキング地獄を制す
2026年5月8〜10日、フランス西部のル・マン市街地に隣接するブガッティ・サーキットにて、MotoGP世界選手権 第5戦フランスGPが開催されました。ADVANTAGE DIRECT DRIVE RACING DISCを採用するLIQUI MOLY Dynavolt Intact GP(Moto2/Moto3)、ADVANTAGEのフロントブレーキシステムとスプロケットを採用するCIP Greenpower(Moto3)の予選・決勝レポートをお届けします。
Moto2 / LIQUI MOLY Dynavolt Intact GP
〜ゴンザレスが赤旗中断後の9周スプリントで2位表彰台。アギウスも7位入賞でシリーズ総合3位をキープ〜
予選レポート(5月9日)― 不安定な天候の中でも両ライダーが確かな手応え
金曜から土曜にかけて天候が変化した予選では、Q2に進出したマヌエル・ゴンザレス選手(#18)がトップとコンマ差の5番グリッド(2列目/1:34.076)を確保。ル・マン特有のハードブレーキングセクションに向けて、ADVANTAGE DIRECT DRIVE RACING DISCの高い熱安定性とリニアなコントロール性を武器に、決勝への万全な準備を整えました。
前戦スペインGPでチーム初のワン・ツー・フィニッシュに貢献したセナ・アギウス選手(#81)も、コンマ秒を削り合うタイムアタックの中で11番グリッド(1:34.193)を獲得。中団からの追い上げが十分に狙えるポジションで決勝を迎えます。
決勝レポート(5月10日)― 赤旗中断を経た9周スプリントでゴンザレスが2位表彰台
日曜日の決勝レースは、他車のクラッシュによる赤旗中断を挟み、後半は9周のスプリントレースとして再開される波乱の展開となりました。短い周回数で全力勝負を強いられる難しいコンディションの中、Intact GPの2台は極めて冷静かつアグレッシブなレースを展開します。
再スタート直後、5番グリッドから抜群の蹴り出しを見せたゴンザレス選手が一気に2番手まで浮上。先頭のI.ゲバラ選手を最終ラップまで猛追し、緊迫したトップ争いを繰り広げます。短いスプリントレースで熱負荷が一気に上がる中、ADVANTAGE DIRECT DRIVE RACING DISCはレバータッチの変化を全く感じさせない安定した制動力を発揮。惜しくも0.566秒差で優勝には届かなかったものの、見事2位表彰台を獲得しました。この結果、ゴンザレス選手は年間チャンピオンシップの首位(79.5ポイント)を堅守しています。
11番グリッドからスタートしたアギウス選手は、短い周回数の中で的確にペースを上げ、実力者同士の激しいポジション争いを展開。最終ラップまでC.ヴィエッティ選手と7位を巡る攻防を繰り広げ、惜しくもヴィエッティ選手にパスされたものの、見事7位入賞でチェッカー。貴重なポイントを持ち帰り、チャンピオンシップ総合3位(59ポイント)の好位置をキープしました。
| #18 マヌエル・ゴンザレス | 予選 5位(1:34.076) / 決勝 2位(+0.566秒・シリーズ首位 79.5pts) |
| #81 セナ・アギウス | 予選 11位(1:34.193) / 決勝 7位入賞(シリーズ総合3位 59pts) |
Moto3 / LIQUI MOLY Dynavolt Intact GP
〜「世界一ブレーキ負担が大きい」ル・マンで、ADVANTAGEのストッピングパワーが光る〜
ストップ・アンド・ゴーが連続するル・マンは、Moto3クラスにおいて「世界一ブレーキの負担が大きい」と評されるサーキットの一つです。本大会でも、ADVANTAGEが供給するフロントブレーキシステムとスプロケットは、ライダーたちの果敢なブレーキングと鋭い立ち上がりを完璧に支え抜きました。
予選レポート(5月9日)― ムニョスが2列目5番手、アルマンサも13番手で決勝へ
ル・マン特有のテクニカルなセクションにおいて、ADVANTAGEパーツによる絶妙なコントロール性能が光りました。ダビド・ムニョス選手(#64)はセッティングを詰めながらアタックを重ね、決勝での表彰台争いを十分に狙える5番グリッド(2列目)を獲得。ダビ・アルマンサ選手(#22)も決勝での追い上げを期待させる粘り強い走りで13番グリッドにつけました。
決勝レポート(5月10日)― ムニョスは序盤の転倒に苦しむも完走、アルマンサが8位入賞
Moto3らしい、最終ラップまで誰が勝つかわからない超大混戦のレースとなりました。当日はウェットコンディションで13周に短縮されての一戦となり、序盤から多数の転倒者が出る厳しい展開に。
2列目5番グリッドから絶好のスタートを切ったムニョス選手は、序盤からトップ集団に加わり激しいバトルを展開。ル・マン最大の難所である1コーナーや9コーナー(ル・シュマン・ド・ブフ)での超ハードなブレーキング勝負において、ADVANTAGE製ブレーキの信頼性を武器に積極的なポジション争いを繰り広げました。しかしレース序盤に転倒を喫し、再走後は最後尾までポジションを落とす苦しい展開に。完走こそ果たしたものの結果は非常に悔しいものとなりましたが、転倒前の走りはトップ集団に食らいついており、ライダーのポテンシャルの高さを十分に示すものでした。
一方、13番手からスタートしたアルマンサ選手は、着実に順位を上げるクレバーな走りを披露。第2集団の中で競り勝ち、見事8位入賞。自身の課題であった「タイヤ温存と終盤の追い上げ」を見事にクリアし、貴重なポイントを手にしました。
| #64 ダビド・ムニョス | 予選 5位 / 決勝 18位完走(序盤の転倒・再走で最後尾圏) |
| #22 ダビ・アルマンサ | 予選 13位 / 決勝 8位入賞 |
Moto3 / CIP Greenpower
〜クルーセスが7位入賞、ル・マンのブレーキング地獄を制す〜
Moto3特有の数台が連なる大集団でのスリップストリーム合戦と、激しいブレーキング勝負が展開されたレースとなりました。
予選レポート(5月9日)
アドリアン・クルーセス選手(#11)はフリー走行から安定した走りを見せ、予選では17番グリッドを獲得。スコット・オグデン選手(#19)もアタックのタイミングやトラフィックに阻まれる場面がありつつ、18番グリッドで予選を終えました。両者とも決勝での巻き返しを期す展開となりました。
決勝レポート(5月10日)― クルーセスが7位入賞でポイント獲得、オグデンは無念のリタイア
好スタートを切ったクルーセス選手は、序盤から第2集団のトップ争いに加わる積極的な走りを披露。レース中盤にターン10でのコースカットによりlong lap penaltyを科される厳しい展開となりましたが、ADVANTAGE製フロントブレーキの安定した制動力を武器に、ル・マン特有のハードブレーキングポイントで的確にライバルをパスし、見事7位入賞でフィニッシュ。17番グリッドからのスタートとペナルティを乗り越えての貴重な選手権ポイント獲得となりました。
18番グリッドからのスタートとなったオグデン選手は、序盤から鋭い追い上げを見せ、一時は5番手まで浮上する素晴らしい走りを披露。スプロケットの恩恵を受けたコーナー立ち上がり加速を武器に、ストレートエンドで次々と前走者をパスしましたが、8周目のターン3で惜しくも転倒リタイアとなりました。この悔しさは必ず次戦での力強い走りに繋がると確信しています。
| #11 アドリアン・クルーセス | 予選 17位 / 決勝 7位入賞(long lap penalty克服) |
| #19 スコット・オグデン | 予選 18位 / 決勝 リタイア(一時7番手浮上後、8周目に転倒) |
ル・マンの過酷なブレーキング負荷とテクニカルなコーナーが連続する難コースにおいて、ADVANTAGEのブレーキシステムとスプロケットは、3名のライダーに表彰台目前のパフォーマンスと貴重なポイントをもたらしました。次戦も引き続きご声援をよろしくお願いいたします。