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2026 MotoGP第9戦 チェコGP レースレポート — Moto2ゴンザレスが9グリッド降格のペナルティを跳ね返して5位&首位を盤石に、アギウスは4位、Moto3アルマンサがブルノに新ラップレコードを刻んで3戦連続ポール獲


2026年6月19〜21日、チェコ・アウトモトドローム・ブルノにて、MotoGP世界選手権 第9戦チェコGPが開催されました。ADVANTAGE DIRECT DRIVE RACING DISCを採用するLIQUI MOLY Dynavolt Intact GP(Moto2/Moto3)、ADVANTAGEのフロントブレーキシステムとスプロケットを採用するCIP Green Power Team(Moto3)の予選・決勝レポートをお届けします。路面温度50℃に達した灼熱のブルノで、ゴンザレス選手は9グリッド降格のペナルティを乗り越えてランキング首位の座を盤石とし、アギウス選手はニースライダー脱落のアクシデントを跳ね返して4位フィニッシュ、Moto3ではアルマンサ選手が新ラップレコードで3戦連続ポールを獲得しました。

アウトモトドローム・ブルノでスタートを切るMoto3クラスの集団(モンスター・エナジーのオーバーパス前)

Moto2 / LIQUI MOLY Dynavolt Intact GP

〜ゴンザレスが9グリッド降格のペナルティを跳ね返して最終ラップに首位争いライバルをパス、アギウスはニースライダー脱落のハンデを乗り越え4位フィニッシュ〜

予選レポート(6月20日)― 灼熱のブルノでゴンザレスがQ2を4番手、アギウスが5番手で通過、ただしゴンザレスは9グリッド降格のペナルティを受ける

ブルノはこの週末、真夏のような猛暑に包まれました。土曜の予選Q2はアスファルト温度が50℃に達する灼熱コンディションとなり、僅かなアクセルワークでもマシンがスライドする難しい路面状況の中でのタイムアタックとなりました。ランキング首位を走るマヌエル・ゴンザレス選手(#18)は金曜のフリープラクティスで全体トップタイムを叩き出して週末をスタート。その勢いそのままにQ2でも自己ベストを更新し、1分58秒113でセッション4番手のタイムをマークしました。一方のセナ・アギウス選手(#81)は金曜の両セッションを4番手・5番手で通過して直接Q2進出を確保。21歳のオーストラリア人ライダーはQ2でも1分58秒137をマークし、チームメイトのゴンザレス選手と僅か0.024秒差の5番手で続きました。

しかし予選セッション後、ゴンザレス選手にはレースコントロールから「ライン上での低速走行」を理由とする9グリッド降格のペナルティが科されることになりました。これにより本来Q2で獲得した4番手から実際のスタートグリッドは13番手(5列目)へ後退。アギウス選手はゴンザレス選手のグリッド降格に伴い、2列目先頭の4番グリッドへ繰り上がる形で決勝を迎えることになりました。

ブルノのコーナーで強烈なバンクを決めるLIQUI MOLY Dynavolt Intact GP Moto2のマシン

決勝レポート(6月21日/18周)― アギウスがニースライダー脱落のハンデを跳ね返して4位、ゴンザレスは13番グリッドからの猛追で5位フィニッシュ、最終ラップにランキングライバルをパスして首位の座を盤石に

4番グリッドからスタートを切ったアギウス選手は、序盤からトップ集団に踏みとどまる強い走りを披露しました。ところが3周目、右膝のニースライダー(プロテクター)がレザースーツから外れて脱落するというアクシデントに見舞われます。バンクの度にマシンの挙動が乱れる難しい状況の中、アギウス選手は冷静さを失わず安定したペースを刻み続け、最後はトップとの僅差を維持して4位フィニッシュ。トップのオルトラ選手から+2.058秒、ランキングで前を行くライバル勢との差を一気に縮める価値ある一戦となりました。

ブルノの決勝で深いバンク角を決めるLIQUI MOLY Dynavolt Intact GP Moto2のマシン(ADVANTAGE DIRECT DRIVE RACING DISC装着車)

ペナルティで13番グリッドへ降格したゴンザレス選手にとっては、今シーズン初めて後方からの追い上げを強いられる難しいレースとなりました。しかし23歳のスペイン人ライダーは1周目から3台をパスする鋭い飛び出しを見せ、灼熱の中でタイヤとマシンのオーバーヒートと戦いながらも、毎周コンマ数秒ずつ前車との差を詰める粘り強い走りで順位を上げていきます。ADVANTAGE DIRECT DRIVE RACING DISCがもたらす安定した制動フィーリングを武器に、ペース自体は先頭集団と遜色のないレベルを終始キープ。終盤にはチャンピオンシップで最も近いライバルであるイザン・ゲバラ選手に追いつき、最終ラップでこれをパスして5位フィニッシュ。トップから+5.157秒、ランキング首位の座をさらに大きく引き離す、極めて価値の高いトップ5フィニッシュとなりました。

満員のブルノの観客スタンドを背に繰り広げられるMoto2のバトルシーン

決勝はイバン・オルトラ選手(QJMOTOR Exocom MSI)が初優勝を飾り、2位にダビド・アロンソ選手(CFMOTO Inde Aspar Team・+0.096秒)、3位は地元の声援を受けたフィリップ・サラチ選手(OnlyFans American Racing Team・+0.701秒)が表彰台に立ちました。Intact GPの2台はそれぞれ4位・5位でトップ集団を形成し、チームとしてのトータルパッケージの高さを改めて証明する結果となりました。

#18 マヌエル・ゴンザレス 予選 4位(1'58.113)/ ペナルティで13番グリッドへ降格 / 決勝 5位(+5.157秒、最終ラップにゲバラをパス)
#81 セナ・アギウス 予選 5位(1'58.137)/ グリッド繰り上がり4番手 / 決勝 4位(+2.058秒、3周目にニースライダー脱落も完走)
第9戦終了時 ランキング #18 ゴンザレス 165.5pts(首位) / #81 アギウス 107pts(4位)/ チームランキング Intact GP 272.5pts(首位)

Moto3 / LIQUI MOLY Dynavolt Intact GP

〜アルマンサが新ラップレコードで3戦連続ポール、6台のトップ争いを牽引するも最終シケインで惜しくも4位、代役参戦のウリアルテは確実にポイントを獲得〜

予選レポート(6月20日)― アルマンサがブルノに新ラップレコードを刻んで3戦連続ポール、代役のウリアルテはQ1トップ通過でQ2へ駒を進める

#22 ダビド・アルマンサ選手は予選Q2のファイナルラップで全セクターのタイムを更新する完璧なアタックを決め、2分04秒069という新たなブルノラップレコードでポールポジションを獲得。これにより第7戦イタリア・第8戦ハンガリーに続く3戦連続ポール、今シーズン4回目のポール獲得という快挙を成し遂げました。20歳のスペイン人ライダーは金曜の両セッションでも全体2番手につけており、週末を通じて圧倒的な速さを見せつけました。

一方、前戦ハンガリーGPのアクシデントで負傷した正レギュラーライダーの#64 ダビド・ムニョス選手の代役として、急遽#88 マルコス・ウリアルテ選手が招集されました。21歳のスペイン人ライダーは今シーズンMoto2ヨーロッパ選手権をメインに戦っているライダーで、Intact GP Moto3への代役参戦は第3戦アメリカズGPに続いて今シーズン2度目です。週末を通じて着実にステップアップを果たしたウリアルテ選手は、Q1をトップタイムで通過する素晴らしいパフォーマンスを発揮。Q2では他車との接触のロスもあって16番手となりましたが、自身のQ1タイムは2列目に届く水準にあったことを証明しました。

ブルノの予選でラップレコードを叩き出し3戦連続ポールを獲得したダビド・アルマンサ選手(#22)

決勝レポート(6月21日/16周)― アルマンサが6台のトップ争いを牽引、最終ラップ最終シケインでブロックを受け惜しくも4位、ウリアルテは13位完走で3ポイント獲得

決勝のMoto3クラスは、ポールスタートのアルマンサ選手を含む6台がトップ集団を形成する激しい先頭争いとなりました。アルマンサ選手はレース中盤に何度かトップに立ち、独走に持ち込むべくペースアップを試みますが、その都度ライバルたちにラインを塞がれて先頭集団から抜け出すことができません。終盤、表彰台争いはますます激しさを増し、最終ラップではアルマンサ選手が0.5秒のギャップを一気に詰めて先頭3台の真後ろにつけました。誰もが表彰台獲得を確信した瞬間、最終シケインでライバルにブロックされて失速。そのままチェッカーを受け、トップから+0.741秒の4位でレースを終えました。表彰台までほんの僅か届かなかったものの、ポールポジションからの安定した攻めの走りを最後まで貫き、チャンピオンシップで貴重なポイントを上積みしました。

ブルノのコーナーで6台のMoto3トップ集団を牽引するダビド・アルマンサ選手(#22)

代役参戦のウリアルテ選手は、他車のグリッド降格ペナルティの恩恵もあって5列目13番手から決勝をスタート。序盤こそ若干ポジションを落としたものの、すぐにトップ15圏内へ復帰すると、7位を巡って最大9台が争う第2グループの中で粘り強い走りを披露しました。最後まで13位を死守してチェッカーを受け、トップから+11.735秒。チームに3ポイントをもたらす堅実な仕事を果たしました。代役参戦としてもう一つ前進を果たした内容となり、続くオランダGPでもチームを支える存在となることが期待されます。

ブルノのチェッカードフラッグを目指すマルコス・ウリアルテ選手(#88、中央/代役参戦)を含むMoto3勢

決勝の優勝はハキム・ダニッシュ選手(AEON Credit – MT Helmets – MSI)、2位にブライアン・ウリアルテ選手(Red Bull KTM Ajo・+0.466秒)、3位はマキシモ・キレス選手(CFMOTO Gaviota Aspar Team・+0.629秒)でした。アルマンサ選手はトップから+0.741秒、わずか3台分の差で表彰台を逃した僅差の4位となりました。

#22 ダビド・アルマンサ 予選 1位(ポールポジション・3戦連続/新ラップレコード 2'04.069) / 決勝 4位(+0.741秒、最終シケインでブロックを受ける)
#88 マルコス・ウリアルテ 予選 16位(Q1トップ通過) / グリッド繰り上がり13番手 / 決勝 13位(+11.735秒、3ポイント獲得)
第9戦終了時 ランキング #22 アルマンサ 89pts(4位)/ #88 ウリアルテ 6pts(22位)/ チームランキング Intact GP 147pts(3位)

Moto3 / CIP Green Power Team

〜オグデンが粘り強い走りで9位フィニッシュのトップ10入賞、ブルノ初挑戦のクルーセスは18番グリッドからの猛追で12位完走〜

予選レポート(6月20日)― オグデンはQ2で7番手を獲得後、他車のペナルティでスタートグリッドは6番手(2列目)へ繰り上がり、ブルノ初挑戦のクルーセスはQ1突破ならず21番手から(他車ペナルティで18番手へ繰り上がり)

CIP Green Power Teamは、スコット・オグデン選手(#19)が金曜にトップ10入りを果たすと、プラクティスでは6番手につけて直接Q2進出を確保。FP2でも10番手とコンスタントに上位をキープし、予選Q2では7番手のタイムをマークしました。さらに他車のグリッド降格ペナルティの恩恵により、実際のスタートグリッドは2列目6番手へ繰り上がっています。一方のアドリアン・クルーセス選手(#11)は今回がブルノ初挑戦。20歳のスペイン人ライダーは金曜13番手、プラクティス19番手と徐々にコースに適応していき、FP2では8番手と確かな手応えを掴んだものの、Q1では惜しくも勝ち上がりを逃しました。Q1での21番手から、他車のペナルティを受けて実際のスタートグリッドは6列目18番手となりました。

ブルノのコーナーで深くバンクを決めるスコット・オグデン選手(CIP Green Power Team #19、緑のCIPカラー)

決勝レポート(6月21日/16周)― オグデンが激しいトップ10争いを耐え抜き9位入賞、クルーセスは18番グリッドから6ポジションアップの12位フィニッシュ

オグデン選手は2列目6番グリッドからのスタート。序盤こそコース上のフィーリングを掴むのに少し時間を要しましたが、終始トップ10圏内をキープする冷静なレース運びを披露しました。最後までトップ10入りを賭けた激しい順位争いを戦い抜き、9位でチェッカー。チームに貴重なシングルフィニッシュをもたらしました。ADVANTAGE製のフロントブレーキシステムとスプロケットが、ストップ・アンド・ゴーの多いブルノのレイアウトで終始安定した制動と加速を支え抜きました。

チェコの国旗を背にMoto3の集団バトルを戦うスコット・オグデン選手(CIP Green Power Team #19)

クルーセス選手は6列目18番グリッドからの厳しいスタートとなりましたが、決勝では序盤から積極的なオーバーテイクで順位を上げる素晴らしいリカバリーを披露しました。多数の選手が入り乱れる集団バトルの中、果敢に攻めの姿勢を貫き、ブルノ初挑戦とは思えない冷静かつ攻撃的なレース運びを見せます。最終ラップではトップ10入りを狙って他車との攻防を繰り広げる中で接触があり、惜しくもトップ10入りは果たせませんでしたが、最終的にスタート位置から6ポジションアップとなる12位でフィニッシュ。経験値を確実に積み上げる、価値ある一戦となりました。

#19 スコット・オグデン 予選 Q2 7位 / グリッド繰り上がり2列目6番手 / 決勝 9位(トップ10入賞、シングルフィニッシュ)
#11 アドリアン・クルーセス 予選 Q1 21位(ブルノ初挑戦/Q1突破ならず) / グリッド繰り上がり6列目18番手 / 決勝 12位(6ポジションアップ)

路面温度50℃の灼熱に包まれたブルノで開催された2026年MotoGP第9戦チェコGP。Moto2ではゴンザレス選手が9グリッド降格のペナルティを乗り越えて最終ラップにランキングライバルを仕留め首位の座を盤石とし、アギウス選手はニースライダー脱落のアクシデントを跳ね返して4位でフィニッシュ。Moto3ではアルマンサ選手がブルノに新ラップレコードを刻んで3戦連続ポールを獲得、決勝でも6台のトップ争いを最後まで牽引する見事な走りを披露しました。CIP Green Power Teamはオグデン選手が9位入賞、クルーセス選手がブルノ初挑戦ながら6ポジションアップの12位完走と、両ライダーが堅実な結果を残しました。ADVANTAGE DIRECT DRIVE RACING DISC、ADVANTAGE製フロントブレーキシステムおよびスプロケットは、灼熱コンディションと極限のバトルが続く2026シーズンの戦いを足元から支え続けます。次戦は6月26〜28日、伝統のTTサーキット・アッセンで開催される第10戦オランダGPです。引き続きご声援をよろしくお願いいたします。

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